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段階4

リングゲームとトーナメントで、考え方は何が違うの?

下の文章と同じ内容を、音声と絵で説明しています(字幕つき・2分28秒)。ナレーション:VOICEVOX:四国めたん

トーナメントでは、失うチップを重く見て、チップを「何 BB 分か」で数えればいいの?

答えはこうです。リングゲームとの違いは、大きく3つです。

リングゲームとトーナメントの違いの表:チップの価値=いつも同じ/持っているチップの方がこれから勝つチップより重い。途中で抜けられるか=好きなときに抜けられる/抜けられない。ブラインドが上がるか=ずっと同じ/上がるのでチップが何 BB 分かがだんだん減り、減るほどオールインか降りるかの勝負に寄っていく

  • チップの価値:持っているチップの方が、これから勝つチップより価値が高い。全部失う勝負には慎重に
  • 途中で抜けられるか:トーナメントは 抜けられません
  • ブラインドが上がるか:同じチップでも ビッグブラインド何個分(BB)か が減り、「オールインか降りるか」に寄っていきます

同じチップのままだと、どうなるの?

何 BB 分かの物差し:チップ 10,000 のまま、ブラインド 100/200 なら 50BB(まだ余裕)、1,000/2,000 なら 5BB。約12BB 以下はオールインか降りるか、約12〜15BB は切り替えはじめる、約15〜25BB は再オールイン・レイズで入る、約25BB より多いと段階2・3(アンティで少し広く)

チップが 10,000 のまま、ブラインドだけが上がったとします。

  • ブラインド 100/200 のとき:10,000 ÷ 200 = 50BB(まだ余裕がある)
  • ブラインド 1,000/2,000 のとき:10,000 ÷ 2,000 = 5BB(オールインか降りるかしか無い)

だからトーナメントでは、チップを 何 BB 分か で数えます。

ほかに違うことは?

ほかに違うこと:アンティがある(誰も動く前からポットにチップが入っているので、リングゲームより広くオープンしてよい)/入賞の直前(同じ手・同じチップでも答えが変わる。序盤なら良いオールインが降りるになることも)/くわしくはレッスン3・4で扱う

  • アンティがある → リングゲームより 広くオープンしてよい
  • 入賞の直前 は、同じ手・同じチップでも答えが変わる

アンティがあるとき、どの席でも同じだけ広げるの?リンプで入ってもいいの?

どの席でも広げてよく、後ろの席ほど大きく広げます。 ビッグブラインドの人も、相手のオープンを もっと守ってよく なります。

広げて増えた手も、リンプ(ビッグブラインドと同じ額を入れるだけ)ではなく、レイズで入ります。 増えた手だからといって、弱気に入るわけではありません。

何を覚えればいいの? 丸暗記でいいの?

まとめ:1 失うチップは勝つチップより重い/2 途中で抜けられない、チップは何 BB 分かで数える/3 減ってきたらオールインか降りるか/4 アンティがあれば広く入る、入賞の直前は答えが変わる

基本は丸暗記でいい です。覚えるのは5つだけ。

  1. トーナメントでは、失うチップは、勝つチップより重い
  2. トーナメントは 途中で抜けられない。チップが無くなったら終わり
  3. トーナメントでは、チップを 何 BB 分か(チップ ÷ ビッグブラインド)で数える。減ってきたら、オールインか降りるか
  4. アンティがあるときは、広く入る(後ろの席ほど広く。入るときはリンプせず、レイズで)
  5. 入賞の直前は、答えが変わる(人のオールインへのコールを絞る)

読みたい人向け:なぜこの基準なの? 出典は?

リングゲームとトーナメントの違いを、表で並べると?

違い リングゲーム トーナメント 出典
チップの価値 チップはお金(またはお金の代わり)そのもの。チップとお金は比例する 持っているチップの方が、これから勝つチップより価値が高い。チップとお金は比例しない [PB9][P31][P9][P30]
途中で抜けられるか ハンドの合間なら、好きなときに入って・抜けて・足せる 途中でチップをお金に替えられない。無くなったら終わり [P30][P29]
ブラインドが上がるか ブラインドとアンティはずっと同じ額 時間(かハンド数)で上がっていく [P30][P29]

チップの価値が違うのは、なぜ?

チップの価値が違うのはなぜか:賞金は順位で決まり、チップの量が残りの賞金のどれだけの見込みになるかを考える(ICM)。3人が残りチップの半分を持つ人の見込みは、チップの割合で分けた額の約90%、ほかの2人は約110%。リングゲームではこの考え方は当てはまらない(出典 PB9・P31・P9)

  • トーナメントの賞金は順位で決まります。残りの賞金の中で、それぞれのチップの量がどれだけの賞金の見込みになるかを考えると、持っているチップの方が、これから勝つチップより価値が高い ことになります [PB9]
  • これを計算する考え方を ICM(Independent Chip Model)と呼びます。3人が残ったとき、チップの半分(50%)を持つ人の賞金の見込みは、チップの割合で分けた額の約90%しかなく、ほかの2人は約110%になります。チップとお金は比例しません [P31]
  • リングゲームでは、この考え方は当てはまりません [P9]

BB の数が減ると、なぜオールインか降りるかになるの?

  • チップが 約10BB 以下 になると、オールインか降りるか(プッシュ/フォールド)で決めるのが基本になります [PN9]
  • 線は資料で少しずつ違いますが、おおむね 10〜15BB 以下、約12BB 以下ではほぼ必ず 切り替えます [P9][PB9]
  • リングゲームはブラインドが一定なので、BB の数がひとりでに減ることはありません [P30]。オールインか降りるかの表も、リングゲームには持ち込みません [P9]
  • 上の 50BB・5BB の例は、チップ ÷ ビッグブラインド で出した値です((出典なし)この教材の計算)

アンティがあると、なぜ広く入っていいの?

  • アンティがあると、誰も動く前からポットが大きくなります。そのぶん、奪いに行くオープン・ビッグブラインドの守り・オールインが広がります [P34]
  • トーナメントでは、アンティがあるので、リングゲームより広くオープンします [P36]

アンティがあると、なぜ後ろの席ほど広がるの?なぜリンプではなくレイズなの?

  • ビッグブラインド・アンティは、卓の人数によらず 1BB です。Poker Academy の例(9人卓・20BB)では、アンティがあると「どの席もオープンが広がり」、その効き目は ブラインドに近い席(後ろの席)ほど大きく なります。ボタンのオープンは約33%から約42%の手に広がります [P35]
  • 同じ例で、ビッグブラインドが相手のオープンに降りる割合は約33%から約16%に下がります。ポットにもう入っているチップが多いぶん、ビッグブラインドはもっと守る ことになります [P35][P34]
  • PokerSkill は「広い=弱い、ではない(Wider is not weaker)」とし、アンティで増えた手も リンプせず、レイズで入る としています [P34]
  • 広がる割合の数字は資料の例です。判定クイズでは「広がる?狭まる?」「リンプ?レイズ?」の向きだけを問います((出典なし)この教材の決め方・定義ノートの 3-2・BL-1520 ⑤)

入賞の直前で、なぜ答えが変わるの?

  • 入賞の直前では、飛ぶ(チップが無くなって大会から抜ける)危険を負うのはコールする側 なので、コールには前より高い勝率が要ります [PB9]
  • 序盤に 60BB で明らかに良いオールインが、入賞の直前では「降りる」になりえます [PB9]

コラム|会計士が世界一になった年

2003年の世界大会(WSOP)のメイン・イベントで優勝したクリス・マネーメーカーは、当時は会計士として働いていて、しかもこれが初めての、実際の卓で打つ大会だった、と伝えられます。この優勝のあとの盛り上がりは、新聞などで「マネーメーカー効果」と呼ばれました。名字が「お金を作る人」なのは、できすぎた偶然です [C18]

出典

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