相手が打ってくる手より自分の役が上なら続け、下なら降りるの?
相手に打たれた・レイズされたあと、続けて得をするのは「相手が打ってくる手より、自分の手が上のことが多い」ときだけです。だから答えは次のとおりです。
レイズしてくるのは、たいてい 強い役(セット〈手札のペアと場の1枚でスリーカード〉・ツーペア・強いトップペア)か ドローでの攻め。強い役でしかレイズしない人なら、ワンペアは降ります。
例:トップペアでチェックレイズされたら?
レッスン3の例の続きです。1対1。あなたは BTN でオープンし、BB がコール。フロップ K♦8♣3♠、あなたは K♣Q♣(一番上のペア)でベットしました。
- BB が大きくチェックレイズ(一度チェックしてから、あなたのベットにレイズすること)。この BB はこれまで、ドローでレイズしたことが無い(強い役でしかレイズしない)→ フォールド(相手のレイズが強い役だけなら、ワンペアは降りる)
- 同じ場面で、この BB がドローでもレイズしてくる人なら → 続ける手が増えるので、コールも選べます
何を覚えればいいの? 丸暗記でいいの?
基本は丸暗記でいい です。
- 打たれた・レイズされたら、続けるか降りるかの二択(レイズし返さない)
- 強い役でしかレイズしない人 → ワンペアは降りる。ドローでもレイズしてくる人 → 続けてよい手が増える
- セット・ツーペアは続ける(オールインされても続ける)
- 中くらいの役:1対1なら相手しだい。3人以上・オールインなら降りる
- 3人以上なら、続ける基準を上げる
- ドローは、勝率(×2)と必要勝率を比べる
読みたい人向け:なぜこの基準なの? 出典は?
このレッスンで決めるのは何?
- 自分がベットしたあと、相手にレイズされたときに、続ける(コール)か、降りる(フォールド)かを決めます((出典なし)この教材が決めた範囲)
- 相手に先に打たれた(ベットされた)ときも、同じく続けるか降りるかをここで決めます。攻めた側か受けた側か、先か後かは問いません((出典なし)この教材が決めた範囲)
- こちらからレイズし返す(再レイズ)のは、この段階では扱いません((出典なし)この教材が決めた範囲)
- チェックしてからレイズしてくること(チェックレイズ)も、ここに入ります [P14]
相手は、どんな手でレイズしてくるの?
レイズ(チェックレイズを含む)は、次の2種類の手でされることが多いです [P14]。
表の中身はどれも [P14] です。
まず、何を思い出せばいいの?
その相手が、これまでどんな手でレイズしてきたかを思い出します [P15]。
- ドローでもレイズしてくる人なら、レイズの中身にドローが混ざるので、続けてよい手が増えます(例:トップペアで続ける)[P15]
- 強い役でしかレイズしない人なら、ワンペアは降ります [P15]
- 上の例(K♣Q♣ でチェックレイズされた)の答えも、この2つの言い方からです [P13][P15]
自分の手で、続けるか降りるかをどう決めるの?
自分の役を、相手のレイズの中身(強い役)と比べます [P14][P15]。
- セットなど、レイズの中身の多くに勝てる手なら、続けます(コール)[P14][P15]
- レイズの中身の強い役に負ける手(強い役でしかレイズしない人に対するワンペアなど)なら、降ります(フォールド)[P14][P15]
- 3人以上のポットでのレイズは、1対1より強い手を示しやすいので、続ける基準を上げます [P15]
相手に打たれたら(ベットされたら)、どうするの?
レイズと同じく、自分の役と、相手の打ち方を比べて決めます。こちらからレイズし返すのは、この段階では扱いません((出典なし)この教材が決めた範囲)。ドローのときは、下の「ドローで続けるかは、どう決めるの?」を使います。
| 自分の手 | 1対1で打たれたら | 3人以上で打たれたら | 出典 |
|---|---|---|---|
| 役あり(強いトップペア以上) | 続ける(コール) | 続ける。ツーペア以上なら迷わず続ける | [P14][P15][P24] |
| 弱いキッカーのトップペア | 相手しだい(下の「中くらい」と同じ) | 降りる寄り。1対1なら打てても、3人では様子を見る手 | [P24][P22] |
| 中くらいの役(真ん中のペアなど) | 相手しだい。はったりもする人なら続ける、強い手でしか打たない人なら降りる | 降りる((出典なし)線はこの教材が決めた範囲) | [P22][P15] |
- 人が多いほど、誰かが強い手を持っている見込みが大きく上がります。だから3人以上では、続ける手を絞ります [P24][P15]
- はったりの少ない相手には降りる回数を増やし、はったりの多い相手には続ける回数を増やします [P22]
- ターンで打たれたら、中くらいの役はフロップより降りる寄りにします((出典なし)この教材が決めた範囲)[P22]
- リバーで打たれたときも同じ表を使います。はったりの少ない相手には降ります [P22]
オールインされたら、どうするの?
1対1で、相手が全部のチップを賭けてきた(オールイン)ときも、相手の中身より上か下かで決めます [P14][P15]。
- 強い役(セット・ツーペア)は続けます [P14][P15]
- 中くらいの役は降ります [P14][P15]
- 強いトップペアは、相手しだいです((出典なし)この教材が決めた範囲。判定問題には出しません)[P15]
- 迷ったら、必要勝率(追加で払う額 ÷(今のポット + 追加で払う額))と比べます(レッスン1・レッスン4)[P7]
ドローで続けるかは、どう決めるの?
レッスン4と同じ計算です [P7]。
必要勝率 = 追加で払う額 ÷(今のポット + 追加で払う額)(今のポットには相手のレイズも入れる)[P7]
- まだ賭けが続く(オールインではない)なら、勝率は ×2(次の1枚だけ)で見ます [P6]
- 勝率が必要勝率より大きければ続ける、小さければ降ります [P6][P7]
| 場面 | 勝率(アウツ × 掛ける数) | 必要勝率 | どうする? | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| フロップでフラッシュドロー。自分のベットにレイズされ、ポット $28(レイズ込み)、追加で払う額 $8。まだ賭けは続く | 9 × 2 = 18% | $8 ÷($28 + $8)≒ 22.2% | フォールド(18% < 22.2%) | [P6][P7] |
降りたあとで、相手がドローだったと分かったら?
- 判断のときに分かっていたこと(相手の傾向・自分の役・必要勝率)で正しく選べていれば、その判断は正しいです。結果ではなく、判断で振り返ります(レッスン1)[P11]
状況に合わせて基準を変えるのは、いつ?
段階3では、まず上の 覚える基準 どおりに選べれば十分です。このレッスンでは、相手のくせを「強い役でしかレイズしない人」と「ドローでもレイズしてくる人」の2つだけで分けました。相手のくせ・持ち点の深さ・人数・大会の場面などに合わせて基準を細かく変えていくのは、もっと後の段階で扱います。
コラム|ポーカーの基本定理
デビッド・スクランスキーは本『The Theory of Poker』で、「相手の手札が全部見えていたら、こう打つ。その打ち方と違う打ち方をするたびに相手が得をし、同じ打ち方をするたびに相手が損をする」という考えを「ポーカーの基本定理」としてまとめました。逆に、相手がこちらの札が見えていたらしない打ち方をするたびに、こちらが得をします。「見えたら苦労しないよ」と言いたくなる定理ですが、レイズされて相手の手札の範囲を考えるのは、見えない札を少しでも見えている状態に近づける作業、と読むことができます [C16]




