アウツを数えて ×2(オールインなら ×4)、必要勝率と比べればいいの?
レッスン1の天秤(自分の勝率と必要勝率を比べる)を、数字でやります。答えの出し方は3手だけです。
必要勝率 = コール額 ÷(ポット + コール額)(レッスン1と同じ)。
例:この手のアウツは何枚?
手札 9♠8♠、フロップ 7♦6♣2♥。ストレートになる札は? → 8枚(5 と T が4枚ずつ=両面のストレートドロー)
例:コール?フォールド?の答え
何を覚えればいいの? 丸暗記でいいの?
基本は丸暗記でいい です。
- アウツは「フラッシュ9・両面8・片側4」
- ふつうは ×2。相手がオールインで、フロップからリバーまで2枚とも見られるときだけ ×4
- 勝率 > 必要勝率ならコール、勝率 < 必要勝率ならフォールド
- 迷ったら毎回この順:①アウツを数える ②×4 か ×2 かを決める ③必要勝率と比べる
読みたい人向け:なぜこの基準なの? 出典は?
アウツって何?どう数えるの?
- アウツ=次に出れば、自分の手が勝てる手になる札の枚数です [P6]
- よく出てくる3つのドロー(あと1枚で役ができる手)のアウツは、次の表のとおりです [P6]
| ドロー(あと1枚で役ができる手) | アウツ | 数え方の例 | 出典 |
|---|---|---|---|
| フラッシュドロー | 9枚 | 手札 A♥K♥・フロップ Q♥7♥2♣:ハート13枚のうち見えている4枚を除いた 13 − 4 = 9枚 | [P6] |
| 両面のストレートドロー | 8枚 | 手札 9♠8♠・フロップ 7♦6♣2♥:5 か T が出ればストレート。4枚 × 2種類 = 8枚 | [P6] |
| 片側のストレートドロー(ガットショット) | 4枚 | 手札 9♠8♣・フロップ 7♦5♣2♥:6 が出たときだけストレート。4枚 × 1種類 = 4枚 | [P6] |
- 上の例(9♠8♠・7♦6♣2♥ で8枚)も、この表の両面のストレートドローです [P6]
4-2ルールって何?
アウツから、勝率(役ができる確率)をざっくり出す方法です [P6]。
- フロップで、リバーまで2枚とも見られるとき:アウツ × 4 [P6]
- ターンで、残り1枚(リバー)を見るとき:アウツ × 2 [P6]
正確な値との差は小さく、その場の判断には十分です [P6]。
| アウツ | フロップ→リバー:×4 | 正確な値 | ターン→リバー:×2 | 正確な値 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9枚(フラッシュドロー) | 36% | 35.0% | 18% | 19.6% | [P6][P7] |
| 8枚(両面のストレートドロー) | 32% | 31.5% | 16% | 17.4% | [P6] |
| 4枚(ガットショット) | 16% | 16.5% | 8% | 8.7% | [P6] |
- 正確な値は、まだ見えていない札(フロップでは47枚・ターンでは46枚)から出したものです。例:ターンで9アウツなら 9 ÷ 46 = 19.6% [P7]
- アウツが10枚を超えるような大きなドローでは、×4 は多めに出ます(15アウツ:×4=60%・正確 54.1%)[P6]
フロップなら、いつも ×4 でいいの?
- いいえ。×4 はリバーまで2枚とも見られるときだけです。フロップでコールしても、ターンでまた賭けられたら、2枚目を同じ値段で見られる保証はありません [P6]
- まだ賭けが続くなら、フロップでも ×2(次の1枚だけ)で見ます [P6]
- 相手がオールインして、もう賭けが無いときは、2枚とも見られるので ×4 で見ます(オールインの例は、[P6] の「2枚とも見られる保証が無い」からこの教材が言い換えたもの)
出した勝率は、何と比べるの?
レッスン1と同じ、必要勝率と比べます [P7]。
必要勝率 = コール額 ÷(ポット + コール額)(ポットには相手がいま賭けた額も入れる)[P7]
- 勝率 > 必要勝率 ならコール(コールの期待値がプラス)[P6][P7]
- 勝率 < 必要勝率 ならフォールド(コールの期待値がマイナス)[P6][P7]
例:この2つの場面は、コール?フォールド?
上の答えの計算と出典です。
| 場面 | 勝率(アウツ × 掛ける数) | 必要勝率 | どうする? | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| ターンでフラッシュドロー。ポット $30(相手のベット込み)、コール $10 | 9 × 2 = 18%(正確 19.6%) | $10 ÷($30 + $10)= 25% | フォールド(18% < 25%) | [P6][P7] |
| フロップで両面のストレートドロー。相手がオールインし、ポット $60(オールイン込み)、コール $20 | 8 × 4 = 32%(正確 31.5%) | $20 ÷($60 + $20)= 25% | コール(32% > 25%) | [P6][P7] |
- 1つ目は、正確な値(19.6%)で比べても 25% に届きません。だからフォールドです [P7]
- 2つ目は、相手がオールインでもう賭けが無いので、2枚とも見られます。だから ×4 です [P6]
勝率の出し方を、いつ使うの?
- コールするか迷ったとき、毎回この順で確かめます:①アウツを数える ②×4 か ×2 かを決める ③必要勝率と比べる((出典なし)手順の並びはこの教材が決めたもの)
- 自分のベットにレイズされて、ドローで続けるか迷ったときも同じ計算です(レッスン5)[P7]
コラム|確率の最初の本には、イカサマの章もあった
確率をはじめて筋道立てて扱った本は、イタリアのジェロラモ・カルダーノが1564年ごろに書いた『さいころ遊びについて(Liber de ludo aleae)』だとされています。カルダーノは腕のいい勝負師としても知られ、この本には確率の話と並んで「うまいイカサマのやり方」の章まであった、と伝えられます。本が出たのは、書いてから約100年後の1663年。アウツを数える私たちは、もちろん前半の章だけ使います [C15]




