自分の勝率が必要勝率より大きければ、参加していいの?
フロップより後の「賭ける?降りる?」は、このレッスンの考え方が土台です。答えはこれだけです。
自分の勝率が、必要勝率より大きければ参加してよい。小さければ降りる。
必要勝率 = コール額 ÷(ポット + コール額)(ポットには、相手がいま賭けた額も入れる)
例:勝率40%なら、ポット $30 に $10 でコールしていい?
- 必要勝率は 10 ÷(30 + 10)= 25%。つまり、4回に1回(25%)より多く勝てるなら参加してよい場面です
- 自分の勝率 40% は 25% より大きい → コール(参加してよい)
自分の勝率の出し方(アウツの数え方)は、レッスン4で扱います。
何を覚えればいいの? 丸暗記でいいの?
基本は丸暗記でいい です。覚えるのは3つだけ。
- 必要勝率 = コール額 ÷(ポット + コール額)
- 勝率が必要勝率より上なら参加、下なら降りる
- 期待値がプラスの判断なら、1回負けても判断は正しい。結果ではなく、判断で振り返ります
ほかの額だと、必要勝率はいくつ?
よく出る形は、表で丸暗記しておくと速くなります。コール額はどれも $10 です。
覚え方:ポットがコールの何倍か +1 で「何回に1回」(3倍なら4回に1回=25%)。
読みたい人向け:なぜこの基準なの? 出典は?
1回勝てたかどうかで決めるんじゃないの?
- 賭けは、1回の勝ち負けではなく、同じ場面を何度も繰り返したときの平均で考えます。この平均を期待値と呼びます [P11]
- 期待値がプラスの判断を続ければ、長い目で見ると増え、マイナスの判断を続ければ減ります [P11]
何と何を比べればいいの?
天秤をイメージします。
- 片方の皿は参加料=コールに払う額。もう片方の皿は勝ったときにもらえるポット [P7]
- 参加料とポットから、**「最低これだけ勝てれば損しない」という勝率(必要勝率)**が決まります [P7]
- 自分の勝率が必要勝率を上回るなら、コールの期待値はプラス=参加してよい。下回るなら、期待値はマイナス=降りる [P7]
- 必要勝率の式(コール額 ÷(ポット + コール額))と、ポットに相手がいま賭けた額も入れることは [P7] です
なぜ25%が境目なの?
4回繰り返したと考えると分かります [P7][P11]。
+$30 と −$30 で差し引き 0。25%ちょうどなら損も得もしない。多く勝てればプラス、少なければマイナス [P7][P11]。
- 勝率40%なら、必要勝率 25% より大きいので、コールの期待値はプラスです [P7]
表の数字は、どこから?
- 上の表は、[P7] の式で出した値です。ポットが大きいほど、必要勝率は下がります=弱めの手でも参加しやすくなります [P7]
- 「何倍+1」の覚え方は、式を言い換えたものです((出典なし)覚え方はこの教材が決めたもの)
コールして負けたら、判断ミスだったの?
- いいえ。期待値がプラスの判断だったなら、1回負けても判断は正しいです。結果ではなく、判断で振り返ります [P11]
- 理由:期待値は「何度も繰り返したときの平均」なので、1回ごとの勝ち負けはぶれます。上の例でも、勝率40%なら5回に3回は負けます(40%=5回に2回勝つ)[P11]
あとから増える分は数えないの?
- この段階では、いま見えているポットとコール額だけで比べる簡易版にします((出典なし)この教材が決めた範囲)
- 勝ったあとの賭けで、さらにもらえる分(インプライドオッズ)という考え方もありますが、ここでは数えません [P7]
コラム|期待値は「勝負を途中でやめたら?」から生まれた
1654年ごろ、シュヴァリエ・ド・メレ(アントワーヌ・ゴンボー)が、数学者パスカルに「勝負を途中でやめたら、賭けたものをどう分ければ公平か」という問題を持ち込みました。パスカルはこれをフェルマーとの手紙でやりとりし、いまでいう「期待値」をはっきり使った最初の考え方にたどり着いた、と伝えられます。このレッスンの「何度も繰り返したときの平均」は、370年ほど前の文通から来ています [C12]




