大会の表を見たら、何を数えて、どう戦い方を決めればいいの?
答えはこうです。大会の表で「はじめのチップ」「ブラインドの上がり方」「入賞の枠」を見て、今の自分のチップが何 BB か・入賞の直前かを数えます。その2つで、どのレッスンの基準を使うかが決まります。
大会の表(「ストラクチャー」)を、次の順に読みます。
大会が始まる前に
- はじめのチップ ÷ 1レベル目のビッグブラインド で、はじめに何 BB あるかを数える
- ブラインドの表を見て、チップが増えないままだと 何レベル目(何時間後)に約25BB、約15BB を切るか を数えておく
- 参加する人数 × 入賞の割合 で、何人が入賞するかを数えておく
レベルが上がるたびに(できれば毎ハンドの前に)
- 自分のチップ ÷ 今のビッグブラインド で、今何 BB かを数え、下の表で使う基準を決める
- 残りの人数 が入賞する人数に近づいたら、入賞の直前(レッスン3)に切り替える
| 今の自分 | 呼び方 | 使う基準 |
|---|---|---|
| 約25BB より多い | 中くらい・いちばん多い | 段階2・3のオープンと守り。アンティがあるので少し広く(レッスン2) |
| 約15〜25BB | 少し多い | 人のオープンにはオールインで返す・自分から入るならレイズ(レッスン4) |
| おおむね15BB 以下(約12BB 以下ならほぼ必ず) | とても少ない | オールインか降りるか(レッスン4の表) |
| 残りの人数が入賞する人数のすぐ上 | 入賞の直前 | 人のオールインへのコールを絞る(レッスン3) |
はじめのチップが多い大会と少ない大会で、何が変わるの?
はじめに何 BB あるかで、段階2・3の考え方で打てる時間の長さ が変わります。
たとえば、はじめのチップ 30,000・1レベル目のビッグブラインド 200 の大会なら、30,000 ÷ 200 = 150BB から始まります。
ブラインドの上がり方は、どう見ればいいの?
1レベルの長さ と、各レベルのビッグブラインド を見ます。チップを増やせないままなら、ブラインドが上がるたびに何 BB かが減っていきます。
上の大会(1レベル30分)で、チップが 30,000 のまま増えなかったときの例です。
| レベル | ビッグブラインド | 30,000 は何 BB? | 使う基準 |
|---|---|---|---|
| 1レベル目(開始) | 200 | 150BB | 段階2・3(アンティで少し広く) |
| 8レベル目(約4時間後) | 1,200 | 25BB | ここから「少し多い」 |
| 10レベル目(約5時間後) | 2,000 | 15BB | オールインか降りるかに切り替えはじめる |
| 12レベル目(約6時間後) | 3,000 | 10BB | オールインか降りるか |
ブラインドの上がり方は、自分では変えられません。何レベル目に少なくなるかを先に知っておけば、慌てずに切り替えられます。
入賞の枠は、どう見ればいいの?
大会の表には、入賞する人数か割合 が書いてあります。多くの大会では、参加した人の 約1割 が入賞します。
たとえば 200人が参加して上位 12.5% が入賞するなら、200 × 12.5% = 25人 が入賞です。残りが 26人なら、あと1人飛べば入賞。ここが 入賞の直前 です。
アンティがあるとき、何 BB かはどう数えるの?
ビッグブラインド・アンティ(ビッグブラインドの人が卓の全員分のアンティをまとめて払う形)のときも、自分のチップ ÷ ビッグブラインド で数えます。アンティは足しません。
何を覚えればいいの? 丸暗記でいいの?
基本は丸暗記でいい です。覚えるのは3つ。
- 自分のチップ ÷ 今のビッグブラインド = 何 BB。
- 約25BB より多い/約15〜25BB/約15BB 以下 で、使う基準を分ける。(約12BB 以下ならオールインか降りるか)
- 残りの人数が入賞する人数に近づいたら、入賞の直前。人のオールインへのコールを絞る。
例:ブラインド 200/400・ビッグブラインド・アンティ 400 で、あなたのチップは 4,400。
- 4,400 ÷ 400 = 11BB
- 約12BB 以下なので、オールインか降りるか(レッスン4の表で決める)
読みたい人向け:なぜこの基準なの? 出典は?
大会の表には、何が書いてあるの?
ラスベガスのベネチアン(The Venetian)のディープスタック 2026年9月の $250 の大会の表(structure 5)を例にしました [PV33]。
| 項目 | 表に書いてあること | 出典 |
|---|---|---|
| はじめのチップ | 30,000(「Starting Chips: 30,000」) | [PV33] |
| 1レベルの長さ | 30分(「Level Duration: 30 minutes」) | [PV33] |
| 1レベル目 | ブラインド 100-200・ビッグブラインド・アンティ 200 | [PV33] |
| アンティの払い方 | ビッグブラインドの人だけが払う(「Ante will come from the Big Blind Only」) | [PV33] |
| 入賞の枠 | 各日の参加者の約12.5%まで減らし、2日目に残った人は全員入賞 | [PV33] |
- トーナメントでは、ブラインドは時間か、遊んだハンドの数で上がっていきます [P29]
- 大会では、おおよそ10人に1人が賞金をもらえる順位に入ります。賞金は上位に厚く分けられます [P29]
- ビッグブラインド・アンティは、ビッグブラインドの人が卓の全員分のアンティをまとめて払う形で、WSOP 2026 のメインイベントでも1レベル目からありました [P32][P33]
上の例の数字は、どう出したの?
表の数字を、この教材で割り算・足し算しました [PV33]。
| レベル | ビッグブラインド | 30,000 は何 BB? | 始まるまでの時間 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 200 | 150BB | 0分 | [PV33](割り算はこの教材) |
| 8 | 1,200 | 25BB | 30分×7+休憩15分×2 = 240分(4時間) | [PV33](計算はこの教材) |
| 10 | 2,000 | 15BB | 30分×9+休憩15分×2 = 300分(5時間) | [PV33](計算はこの教材) |
| 12 | 3,000 | 10BB | 30分×11+休憩15分×3 = 375分(約6時間) | [PV33](計算はこの教材) |
- 200人・12.5% で 25人、は数え方の例です。実際の大会の人数ではありません((出典なし)この教材の例。12.5% は [PV33])
25BB・15BB・12BB の線は、どこから来たの?
- 約15〜25BB は、よくオープンする人のレイズにオールインで返すのがよく効く量です [P40]
- 約12BB 以下でオールインか降りるかに完全に切り替え、約12〜25BB は一部だけ切り替えます [P9]
- 入賞の直前の説明では、10〜15BB を切り替えの量としています [PB9]
- 線の書き方(おおむね10〜15BB 以下・約12BB 以下ではほぼ必ず)は、レッスン4と同じまとめ方です [P9][PB9](まとめ方はこの教材の決め方・定義ノートの BL-1520 ③)
「表を見て戦い方を決める」を、なぜ「数える」だけにしたの?
- 大会の表を見て戦い方をどう変えるかを、そのまま書いた出典は見つかりませんでした。そこで、この教材は出典のある「表を読んで何 BB か数え、どの量か・入賞の直前かを決める」までにして、その先はレッスン2〜4の基準を使います((出典なし)この教材の決め方・定義ノートの 3-1・BL-1521 ③)
- 何 BB かをビッグブラインドで割って数え、アンティを足さないのも、この教材の数え方です。レッスン4の表(アンティ無し)とそろえるためです((出典なし)この教材の数え方・定義ノートの問4)
コラム|最初の世界大会の優勝者は、投票で決まった
1970年に始まった世界大会(WSOP)の最初の優勝者ジョニー・モスは、勝ち残ったのではなく、仲間の投票で選ばれて銀のカップを受け取った、と伝えられます。しかも、投票した7人が全員自分に1票を入れた、という話まで残っています(本当かは怪しい、とされています)。いまは大会の表を読めば、戦い方を自分で決められます。少なくとも、自分に1票入れるよりは確かです [C17]






